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2020年02月28日

eito267 ぼくらの探険隊~6km~

【本日の更新は住宅に全く関係がありません。私的な話です】

こんにちは、エイト本社よりshinです。

 

 

 

 

コーディネーターの二井手(にいで)から。

筆を押していただいたので…

不定期連載中の高校生時代(20年前)の自転車3泊4日野宿ノンフィクション旅日記をで年末以来に綴ります(*‘ω‘ *)

 

 

 

 

前回の記事はこちら⇒ 【 前回 】

最初からはこちら⇒ 【 最初 】

 


 

峠の頂点はなだらかなもので、上り坂がいつの間にか下り坂。

 

 

 

 

進む進む自転車。

全てが報われたかのような「乗っているだけ」。

 

 

 

 

年越し前だから昼間とは言え寒いはずなのに、受ける風が心地よき。

 

 

 

 

しばらくは進む先はしっかり見据えつつ、脳内は呆けながらの運転で坂を下った。

 

 

 

 

前カゴと荷台には積載いっぱいいっぱいで、結構なスピードで下っていた。

 

 

 

 

 

今更ではあるが、思い返すと危ないな。と思う。

 

 

 

 

下り坂も長くなると“慣れ”が生じてしまう。

 

 

 

 

A君はリズミカルに両手でハンドルをたたきながら下っていた“その時”。

 

 

 

 

スピードが出ていた為だろう。

小さな段差だったが自転車が少しハネて前カゴからインスタントコーヒーのビンが落ちで砕け散った。

 

 

 

 

ハンドルがとられ、ビンが砕け散ったこともあり、

「あぶねー」と言いつつ驚きと笑顔が混ざったA君の顔が思い出される。

 

 

 

 

三国峠を越えた我々には最早平坦な道も下り坂を行くに等しく、

三重市街を眺めつつスイスイ進んだ。

 

 

 

 

 

暗くなる頃。

大分市へ到着。

 

 

 

 

 

宮崎県北浦町からのおよそ80kmを一気に駆け抜けた!

 

 

 

 

 

 

ここで気になるのが今夜の宿泊場所である。

冬の野宿に屋根は必須。

 

 

 

 

 

と、その前に。

Y君のお姉さんが一人暮らしをしており、アパートへ休憩地として立ち寄らせてもらった。

もちろん事前に事情は伝わっている。

 

 

 

 

 

2日前に家を出てから“室内”へ入ったのはダイエー、マック、コンビニ、交番、スーパー。

暖かな部屋に座ってクツログという行為に幸せを感じた。

 

 

 

 

 

シャワーで“足”のみ洗わせてもらって、暖かな飲み物も頂いて『脱力』。

二度目になるが、暖かな部屋に座ってクツログという行為に幸せを感じた。

 

 

 

 

 

Y君姉「あんたら外で寝らんでここで寝ればいいやん」

 

 

 

 

 

私(さ、寒い思いをせずに済むの!?!?!?!?)

 

 

 

 

A君と目が合った…

 

 

 

 

 

もしや…(今夜は暖かい部屋で寝れるのか⁉)という表情に見えた…

 

 

 

 

 

この旅にはY君がいた。

やさしく気遣いあふれるY君。

されど、強靭な肉体と、強い意志をもったY君。

 

 

 

 

 

今、こうして綴るなかで“野宿”の旅と堂々と謳えるのもこの一言があったからだと感謝している。

 

 

 

 

 

Y君「いや、ダメよ。ここまできてそれはナシやろ。今日も野宿や」

 

 

 

 

 

 

3泊目も野宿に決定した。いや、決定していた。

 

 

 

 

 

フェリー乗り場まで移動し、寝袋に入って朝を迎えると目の前には巨大な船が停泊していた。

 

 

 

 

 

A君の親せきが別府「ルミエールの丘」におり、昼にはそこに着くようにいく。

その予定で大分市を後にした。

 

 

 

 

 

別府についてからは延々上り坂で、場所がわかわず若干迷って昼頃に到着。

 

 

 

 

 

お寿司をいただき、くつろがせてもらった。

クツロギながらの作戦会議。

 

 

 

 

 

もう、ここまできたら後は気持ちに余裕があった。

もう、別府。

 

 

 

 

 

もう少し頑張れば帰り着く。

 

 

 

 

 

 

帰りのルートを決める際、また私はやらかしてしまうのである。

 

 

 

 

 

一度目は「コンビニとかのレシートに住所書いてあるからコンビニ探して、来た証拠に持って帰ろう」発言で、山道を散々進んだ挙句海に出た。

 

 

 

 

二度目。

「ハーモニーランドのとこの坂はきつそうやし、違うルート帰ろうや。安心院の方から」である。

 

 

 

 

A君曰く「まじで言いよん?『ひとひとぴっちゃん』(おそらく妖怪)が出るみてーな道ぞ?」

 

 

 

 

A君、Y君2人とも優しいので無謀な意見を受け入れてくれた。

 

 

 

 

 

午後の日差しも陰ってきた感があったのでぼちぼち行くか!と気持ちに余裕抱いて出発した。

 

 

 

 

 

私はこの旅で「人のあたたかさ、やさしさ」を知りました。

 

 

 

 

 

「おバカ3人組のママチャリ野宿の旅」が劇的な「あたたかな人間ドラマ」への分岐はここから始まるのである。

 

 

 

 

 

つづく。

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