「クローゼット」と「ウォークインクローゼット」はどちらが優秀か。

更新日 : 2025/04/23

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居室の収納スペースに選択するべきはどっち!?収納スペースに挙がる永遠のテーマをクローズアップしました。

「広ければ良い」「数が多ければ良い」とはいかないのが収納のスペース。

広さ・数・設ける場所もそうですが「収納」はスタイルも多彩です。

 

 

 

今回は居室の収納計画をする際にテーマとして挙がりやすい

「クローゼット型」「ウォークインクローゼット型」の2種類を比較し、

それぞれのメリットや注意点について触れていきます。

 

 

 

 【収納スタイル】 

■クローゼット型とは...

・収納の開口幅そのままが収納空間になっている(押入れのイメージ)、壁面に添って収納スペースを設けるタイプです。

[写真イメージ/図面]

 

以降、『壁付け型』と表記します。

 

 

■ウォークインクローゼット型とは...

・収納内の奥や左右に向かって通路が伸び、通路の左右が収納スペース(衣裳部屋のイメージ)になっているタイプです。

[写真イメージ/図面]

 

以降、『W.I.C』と表記します。

 

 

 

 【比較検討してみよう】 

ここからはそれぞれの収納スタイルの一長一短に触れていきます。

今回はそれぞれの特徴がわかりやすいように同じ広さで比較をします。

 

 

■[面積]編

2帖分の「壁付け型」「W.I.C」を設けた場合[図1]になり、黒の線で囲われた部分が収納スペースに当たります。

 

 

同じ広さに見えますがチェックすべきは「W.I.C」の通路(白)部分。W.I.Cの場合は奥の収納物を取りに行く『通路』が必要になります。歩くスペースを確保するということは収納できるスペースが少なくなる、ということです。

 

収納としての面積は同じでも収納有効面積が異なる点がポイントです。

 

その点、壁付け型はウォークインすることなく室内からそのまま収納物を取り出せる点もポイント。壁付け型は扉を開ければその場で収納物を取り出せます。

また、歩くスペースが不要な分、幅・奥行・高さの空間全体を使うことが可能になります。

 

W.I.Cは左右をご夫婦で使い分けできるのですが、全体が丸見えになる点にも要注意。収納においてもご夫婦間でプライバシー的な部分を大切にしたい場合は、採用を再検討した方が無難かもしれません。

 

 

さて、収納の用途からすると「同じ広さで収納量が多い」ということは、、、

壁付け型が優秀!

 

 

 

...とはならないのが家づくりの面白いところ。

しっかりとW.I.Cにも壁付け型にはない長所が備わっています。

 

 

 

■[壁面]編

壁面が壁付け型には創れないW.I.Cの長所!

少しわかりにくいので主寝室で考えてみます。

 

まずは、主寝室にあるものをイメージしてみましょう。

・就寝スペース(ベッド)※ご夫婦二人分でイメージ

・窓

・扉(部屋から出入りする用)

+α TVスペース・棚など

 

 

主寝室にこれらを設けようと考えた場合、壁が必要です。なぜならば、収納の前にベッドやTV・棚はおけませんし窓や扉があれば収納は作れません。

それぞれは収納と「重複して設置できない」ということですね。そうなった場合に必要になるのが“壁面スペース”です。

 

[図2]の部屋に3帖分の「壁付け型」「W.I.C」収納を設けてみました。

 

3帖分の奥行のW.I.Cと同じ収納面積を壁付け型で確保しようとした場合、壁部分が[線B]の長さ×3必要になります。

W.I.Cであれば通路の幅分の開口部さえ確保すれば壁面をそれ以上占拠することなくいくらでも収納スペースを広く(奥行を)伸ばすことが叶います。

つまり、壁付け式は部屋の面積に割り当てられた壁面の数までしか計画できない。ということになります。

[図3]の壁付け型の場合、窓・出入口・収納で壁は全て占拠されているのでTVや棚の設置には苦労しそうです。

 

ちなみに、出入口横に収納を設けた場合、扉の種類と向きによっては“電気スイッチ”“コンセント”が思った位置に付けられなくなるケースがあるので充分なご注意を。

 

 

 【総評】 

こうなると「どっちが優秀とはいいがたい。」それが結果ではないでしょうか。

 

収納計画が家づくりの全てではなく、建物形状や部屋の広さ生活動線といった全体のバランスを保つことが快適な住空間創りのポイントです。是非、家づくりの判断材料としてご活用ください。

 

ちなみに、筆者はW.I.Cが憧れでしたが、建物の広さと間取りの都合で壁付け型を採用しました。ところが、いざ使ってみると壁付け型のメリットがしっかり活かされて使い勝手よく使用できています。

皆様もライフスタイルやご予算に合わせてどうぞより良い選択を! 

 

 

今回の内容をYouTubeチャンネルでもご紹介しています。

是非、こちらもご覧いただけますと幸いです。

 

【収納比較】どっちが優秀!?ウォークインクローゼットvs壁付け収納の勝敗は…【第12回】

【エイトの家づくり研究所】〜マイホームのススメ〜

 

 

 【おわりに】 

憧れや理想を大切にしながら充実したマイホーム計画ができますように。

 

これから家づくりを始める方にも家づくりの面白さ楽しさがお伝えできれば幸いです。

「これ」と決める前に是非一度近くのモデルハウスや展示場で「壁付け型」と「W.I.C」の比較をしてみてはいかがでしょうか。

ご見学をご希望の際にはスタッフまで「収納の比較をしてみたい」とお声がけください。

 

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